さよならを教えて

スーパーアドベンチャーロックマン：ロックマン+クイックマン（JPG）

スパアドというだけでギャグになる不思議。ならないならそれもまたよし。
追記、ロボットの死について書いたことをそのままコピペ。

　




　カシハラ
　2008/2/6 (Wed.) 03:03:34
眠れぬ冬の夜長に長文ぼちぼち。
疲れた夕方はベッドに倒れこむものじゃありません！

＋＋＋

ロボットの「死亡」という概念は、恐らく人間が言うところの
「修復不可能」とか、そういうものにあたるのだろうが
彼ら自身はそれをどういう風に以って考えるだろう。
ロボットが修復不可能になる＝動かなくなる＝死ぬと、
そのボディはすなわちスクラップだ。
リサイクルなり廃棄なりするべきただの鉄くずになる。
直らなくなった同胞を見たとき、その姿を見たロボットは
「動かなくなった。スクラップだ」と思うのだろうか。
それとも「同胞が死んだ」と思うのだろうか。

ロボットの墓らしい墓というものは本来存在しえない。
ロボットの遺体＝壊れた機械であるから、処理される。
もしくは再利用されるから、墓場なんて要らないのだ。
誣いて言うなら、ごみ処理場やスクラップ置き場がそれか。
…スクラップ置き場はどちらかと言うと「羅生門」か。
ロックマンもこれらの事実を知らないことはないだろう。
片方は弟の仕事場だ。自身も大量にロボットを壊している。
自分はロボット達を「破壊して」いるのか「殺して」いるのか、
そこまで考えるとロックマンの回路が焼け付くか。
戦場の殺人鬼をして英雄と言うが、まさにそれにあたるのだろうか。
ワイリーのロボットは悪であるとして壊しているのだろうか。
いや、それはそれで「正しい」しロックマンにも好都合っぽそうだが。
当然のことだがロックマンはワイリーを悪認定しているようだし、
そのワイリーのロボットであればとりあえずは倒す理由が出来る。
世界も概ねそれを望むだろうから、大義名分も立つ。
「殺している」のでなく「破壊している」とロックマンが考えるだけで、
大方の世界が上手くいく。殺してると考えてもたぶん上手くいく。
もしくは、相手のことを考えなくていい限りは気に留める余裕も無いか。
　カシハラ
　2008/2/6 (Wed.) 03:11:42
仮にメットールやピッケルマンがロックマンに向かって
一体一体話しかけてくるような状況であったら、変わるのだろうか。
仮にビッグアイがしっかりとした考えを持った上で、
ステージのボスやワイリーに忠誠を誓っている様が
すぐに見て取れるようなロボットであったら違ったのか。
大げさではあるがその状況がステージボスだと思っている。
個々に個性を持っていて考えや信念があって、それでいて
ワイリーの命令に従っているのが8ボス達だと思っている。
心を持っている、自分の考えの下で動くことが出来る、
そういうロボットと対面した時に、ロックマンはそれでも迷い無く
「ワイリーのロボットだから」とバスターを向けることができるのか、
撃つことが出来るのか、破壊できるのか、殺せるのか。
答え、殺せる。それを9回と5回、さらにそれ以上繰り返している。

戦いの前や最中に会話が無いのは救いとなりえているのか。
意思相通となりえる何かがあれば、判断に狂いが現れるか。
バラードやサンゴッドのようにロックマンの姿を見て考えを改め
歩み寄ることも出来たりする(二人とも自分から…だが)と思えば、
フォルテを見る限り製作者に刃向かうことすら出来るようだし
そういう姿を知っていたらバスターにも鈍りが…って、
この三体はロックマンに大破させられたわけじゃないか。
公式でフォルテが完全に破壊されるところは出てないわけだが、
いつかそうなったとして、ロックマンはどう捉えるだろうか。
自分がフォルテを「破壊した」と思うか。「殺した」と思うか。
はたまたロックマンの手でなく他者によって破壊されたとしたら、
フォルテが「破壊された」と思うか。「殺された」と思うか。
当然思い方だけでは現実は変わらないが、ともに戦ったこともある
自分のライバルがロボットとしての「死」を迎えたら、ロックマンは
どう捉えるだろうか。どう思いどう感じてどうするだろうか。
もっとも、心がないと思うことすら出来ないか。
ロボットの心はロボットの死をどういう風に感じるのか。
人間の心が人間の死を感じるのと同じように感じるのか。
…もしそうならば、心中察するに余りある。

というわけでロボットの死のお話。ちょっとまじめ。
スパアドを連想さえしなければ。
…フォルテが死んだら、泣くかもしれないか。場合によっては。
この絵のためにスパアドの動画を整理していてそう思った。