あらゆる色を望んで濁り切った欲張りな烏

その時々で自分の気分が違うように、その時々で自分を比喩できるものも変わるのではないだろうかと思う。
そういうわけで、バトンでこの手の回答があった場合も複数上げることが多かったりするのだが、今回はスパッと一色で


灰色


真っ黒だと言い切れるほど利己的にもなれず、
真っ白だと言い切れるほど博愛的にもなれず、
真っ赤だといえるほど情熱的でなく、
真っ青だといえるほど冷静でもなく、
黄色というほど眩しくなく、
緑色というほど優しくなく、

どれにもつけない中途半端な灰色。
全ての色を混ぜて、ちょうど灰色。
美しい言葉で飾るのならば、虹色を混ぜたといったところ。



全ての面を一気に体現するというのなら、ということで。
それを言うと全員同じく灰色だけど。

　




烏はあらゆる色を欲して真っ黒になった。
其れはもともとが白色で、白を欲する必要が無く、
黒く染まる一方だったこともあるのだろうが、

もしかしたら、
もしかしたら。
その狡猾な点を表しているのかもしれない。